【ゲーミングPCのCPU】必要な性能と最適モデル

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ゲーミングPCのCPU

この記事では、ゲーミングPCのCPU選びで悩んでいる方・おすすめCPUを知りたい方に向けゲーミングPCのCPUについて解説しています。

ハイスペック向けCPUの性能比較はもちろん、PCゲームにおけるCPUの役割なども順に見ていきましょう。

ゲーミングPC向けCPUの性能比較【2020年3月現在】

CPUPassmarkコアスレッドCR15 シングルCR15 マルチTDPデバイス
Ryzen Threadripper 3990X798726412820910542280デスクトップ
Ryzen Threadripper 3970X4817832642087398280デスクトップ
Ryzen Threadripper 3960X4584524482085933280デスクトップ
Ryzen 9 3950X3569916322174070105デスクトップ
Ryzen 9 3900XT3331612242263297105デスクトップ
Ryzen 9 3900X3195212242133168105デスクトップ
Core i9-10980XE3151218362083744165デスクトップ
Ryzen 9 3900306451224197280465ノート
Core i9-9980XE2968018361983904165デスクトップ
Core i9-9960X2833616321843211165デスクトップ
Core i9-10940X277411428165デスクトップ
Core i9-9940X2684114281903173165デスクトップ
Core i9-10920X266981224165デスクトップ
Ryzen Threadripper 2950X2524516321763110180デスクトップ
Core i9-9920X2511612241882438165デスクトップ
Ryzen 7 3800X245038162092166105デスクトップ
Ryzen 7 3800XT243328162192228105デスクトップ
Core i9-10900K2411010202242620125デスクトップ
Core i9-10900X240681020165デスクトップ
Ryzen 7 3700X23831816205211665デスクトップ
Core i9-10900KF2320510202342677125デスクトップ
Ryzen Threadripper 2990WX2316232641745224250デスクトップ
Core i9-9900X2297610201972274165デスクトップ
Ryzen Threadripper 2970WX2183324481734376250デスクトップ
Core i9-9900KS214728162162058127デスクトップ
Ryzen 5 3600XT21199612217175795デスクトップ
Core i9-9820X2108410201772170165デスクトップ
Core i9-10900208231020231254165デスクトップ
Core i9-9900KF20302816218208195デスクトップ
Core i9-9900K20200816212197995デスクトップ
Core i7-10700KF198578162282344125デスクトップ
Core i7-9800X197708161941826165デスクトップ
Core i7-10700K197518162282344125デスクトップ
Ryzen 7 4800H19235816189185245ノート
Core i9-99001859481665デスクトップ
Ryzen 5 360017820612197157865デスクトップ
Core i7-1070017605816214229165デスクトップ
Core i9-9980HK17517816200164145ノート
Core i7-9700K1719488205144995デスクトップ
Core i9-10900T171021020201213635デスクトップ
Core i7-9700KF168808212154295デスクトップ
Core i7-9700F165408865デスクトップ
Core i9-9880H16254816189149745ノート
Core i7-9700159428865デスクトップ
Core i9-9900T1531681635デスクトップ
Core i5-10600K150476122151615125デスクトップ
Ryzen 5 4600H14882612178143745ノート
Core i7-9750HF1459861245ノート
Core i5-1060014039612214156965デスクトップ
Core i7-9850H13614612193110945ノート
Core i7-9750H13562612183118545ノート
Core i7-9700T134278835デスクトップ
Core i5-1050013399612201149165デスクトップ
Core i5-1040012993612190134165デスクトップ
Core i7-10750H12835612204121645ノート
Core i5-10400F12834612190134165デスクトップ
Ryzen 5 35001278066188112965デスクトップ
Core i7-10710U12485612176105115ノート
Ryzen 3 31001175548179101965デスクトップ
Core i5-9600K112136618290395デスクトップ
Core i5-96001110466186104265デスクトップ
Core i5-9600KF106786695デスクトップ
Core i5-9500F1051266182101665デスクトップ
Core i5-10500T10512612171124535デスクトップ
Core i7-1065G7104844817970515ノート
Core i5-9400F96806617798765デスクトップ
Core i7-10510U95524818871715ノート
Core i5-940094186617798765デスクトップ
Ryzen 5 3400G94144816987565デスクトップ
Core i5-9600T94136635デスクトップ
Core i5-9500940866182101665デスクトップ
Core i3-10300938148197102765デスクトップ
Core i3-10100898448191100165デスクトップ
Core i5-1035G489564815ノート
Core i5-10400H89394845ノート
Core i5-9400H87994882345ノート
Core i5-9500T86076615581135デスクトップ
Core i5-1035G784074815ノート
Core i5-9300H81594817379045ノート
Core i3-9350KF80574420679791デスクトップ
Core i5-9400T77576615071035デスクトップ
Core i3-932077384462デスクトップ
Core i5-1035G176634815ノート
Core i3-930076424462デスクトップ
Core i5-9300HF76054818391845ノート
Ryzen 3 3200G72824415460565デスクトップ
Core i3-9100F70204417263265デスクトップ
Core i5-10210U70004815ノート
Core i3-910069014418066065デスクトップ
Core i3-9300T66964435デスクトップ
Core i3-9100T60324435デスクトップ
Core i3-1005G154552415740615ノート

ゲーミングPC向けのCPUに絞り込み、性能を比較できるよう表にしました。

項目をタップすることでソートできるようになっています。

表にはゲームに適したマルチスレッド対応マルチコアCPUの中でも、Intel製・AMD製のものを最新CPUまで含んでいます。

ミドルスペック用以上のCPUのみとなっており、ロースペック向けCPUは表に含まれていません。

PassmarkはCPUのパフォーマンススコアを、CR15シングルは1コアあたりの性能、CR15マルチは全コアでの性能、TDPは最大発熱量を表しています。

優れたCPU選びをわかりやすく選ぶには、「CR15シングルの数値が高く、かつCR15マルチの数値が高いCPU」を選ぶと良いです。

CR15マルチが高くでもCR15シングルが低い場合は、CPUの性能をしっかり発揮できないケースがありますので、注意してください。

ゲーミングPC向けCPUのおすすめ

intel Core i7とGeForceグラフィックボードのステッカー

上の表からCR15シングルの数値が高く、かつCR15マルチの数値が高いCPUを読み取ると、「Core i9-10900KF」「Core i7-10700KF」「Ryzen 9 3900XT」あたりがヒットしますね。

特にCore i9-10900KFはCR15シングル、CR15マルチ、Passmarkで優れたスコアを出しています。

その中でもハイエンドゲーミングPCに一番おすすめのCPUは現状「Core i9-10900KF」や「Core i7-10700KF」です。

RyzenシリーズはAMD製のCPUですが、AMDのCPUは長年「CR15マルチが高くコスパは良いが、CR15シングルが出ないCPU」とされてきました。

2019年以降Ryzenシリーズはコスパはそのままに、シングルスレッドでもマルチスレッドでも高い性能を発揮するよう進化しています。

しかし多くのソフトウェアやゲームなどにおいて、intel製CPUに最適化されている現実があります。

特にRTX3090やRTX3080をSLI接続で2枚差しする場合は、「Core i9-10900KF」以外ではボトルネックとなってしまい対応できません。

CPUの知識が深く、しっかり性能を把握して購入できる方はAMD製RyzenシリーズのCPUがコスパ面からおすすめですが、オールラウンダーで安定的に高性能なCPUを求めるのならintelの「Core i9-10900KF」が最もおすすめというわけです。

ゲーミングノートPC向けCPUのおすすめ

ゲーミングノートPC向けおすすめCPU(2020年)
・Core i7-10750H(第10世代)

ゲーミングノートPCでもデスクトップと同じCPUを使えます。

ただしデスクトップ用CPUを使ったゲーミングノートPCはサイズ・重量が大きくなってしまうので、持ち運べるノートPCの長所が損なわれます。

ゲーミングノートPCのCPUはCore i7が主流となっており、Core i7は最新CPU発売後にゲーミングノートPCに最適化されたモデルが発売されます。

2021年1月現在では第10世代のCPUが流通しており、「Core i7-10750H」が最適化されたCPUです。

しかし最適化CPUは通常モデルに比べやや性能が下がるため、高性能が要求されるCore i9では最適化CPUが発売されていません。

ゲーミングノートPCではどのみち最強性能が厳しいですから、薄くて軽量な長所を生かした最適化CPUを選択した方が良いでしょう。

ゲーミングPCにおいてCPUとは?

ゲーミングPCにおけるCPUの役割

CPUはゲーミングPCにおいて頭脳のようなもので、グラフィック描写以外はCPUで行うことになります。

高性能グラボさえあればCPUは関係ないと思われがちですが、そんなことはありません。

ゲームをプレイする上でのCPUの役割、重要性、違いと影響は以下の通りです。

ゲーミングPCにおけるCPUの役割

ゲームプレイにおけるCPUの役割は、グラフィック描写以外すべてです。

グラフィック描写はグラフィックボードがその役割を担います。

具体的にはキャラ動作の判定、操作時の反応などをCPUで行っています。

ゲーミングPCにおけるCPUの重要性

ゲーミングPCではグラフィックボードが重視されることが多く、CPUは一定以上の性能があればグラフィックボード自体は動作します。

しかしCPUでは瞬間的なキャラ動作、攻撃の判定、オブジェクトの動作判定などに影響します。

そのためCPUの性能が低いと入力とゲームキャラの動作に遅延を感じたり、攻撃が当たったように見えたのに当たっていない、ドアを開けた操作をしたはずなのになかなか開かないなどの問題が生じます。

ゲーミングPCにおけるCPUの違いはどう影響するか

CPUの性能差はゲーム内での瞬間的な動作にそのまま直結します。

簡素なゲームでは実感できるシーンは少ないですが、格闘ゲームやFPSなどの対人ゲームではCPUの性能差が影響しやすいと言えます。

例えばPUBGやフォートナイト・APEXといったゲームでは索敵スピード、射撃、回避、ドアの開閉などに影響が出ますので、FPSでは特にストレスを感じやすいでしょう。

格闘ゲームではフレーム単位の駆け引きが必要となり、こちらも瞬間的な動作や当たり判定が重要となるため、CPUの違いが大きく影響します。

同じグラフィックボードでもCPUの違いで発揮できる性能も変わります。

CPUとグラボの性能バランスは重要

CPUとグラボの性能バランスはとても重要です。

いくら高性能なグラボを搭載しても、CPUの性能が低ければグラボが性能を発揮しません。

逆に高性能なCPUに性能が低いグラボを搭載した場合は正常に動作しますし、問題は特にありません。

しかしゲーミングPCとしてはグラフィック性能が低いままですから、ベストとは言えませんし、CPUの性能が無駄になってしまいます。

CPUとグラボの性能バランスが大きく崩れてしまわないよう、BTOパソコンショップではCPUとグラボの選択肢はある程度決められています。

CPUやグラボについて深い知識がない方でも選択肢から選べば良いし、選ばずにそのまま注文しても良いため、ゲーミングPCはBTOパソコンショップがおすすめというわけです。

ゲーミングPCを自作する場合は選択肢がとても広くなってしまうので知識が必要ですが、当サイトの最強ゲーミングPCのコンセプトでは

・CPU:Core i9-10900KF(またはCore i9-10900)
・グラボ:GeForce RTX 3090(またはRTX 3080)

この組み合わせが性能バランスが良くおすすめです。

ゲーミングPCでのCPUの選び方

コンピューターのCPUのイラスト

ハイエンドゲーミングPC向けのCPUでは、コア数は「6~8コア」もあれば十分であり、コア数が多ければ多いほどゲーム性能が高くなるというわけではありません。

そして本記事の「ゲーミングPC向けCPUの性能比較」でもお話したように、シングルスレッド(CR15シングル)の性能が高いCPUがゲーミング向けとして優れています。

この内容を踏まえ性能比較表から読み取ると、8コアでシングルスレッド性能が高い「Core i7-10700KF」がハイエンドゲーミングPC向けとして優れていると導き出せるわけです。

インテル製CPUは安定性重視の方におすすめ

intel製CPUのCoreシリーズはとにかく安定性が高く、ゲーミングPCに限らずCPUシェアの大半を占めています。

ハイエンドゲーミングPCでも安定的な性能を発揮してくれるCPUであるため、各社ソフトウェアはインテルCPUに最適化している現状もあります。

コスパ面では若干AMD製CPUに劣る部分があるものの、それを上回る性能を発揮してくれます。

2021年現在でも、ハイエンドゲーミングPC用のCPUはどれがいいか?と問われれば、インテルのCPUを推奨します。

第9世代intel Core i5・i7・i9の違い

CPUコア数キャッシュタイプ
第9世代

第9世代intel Core i9

intel Core i9

最大 8最大 16 MBデスクトップ PC

ノート PC

第9世代intel Core i7

intel Core i7

最大 812 MBデスクトップ PC

ノート PC

第9世代intel Core i9

intel Core i5

最大 69 MBデスクトップ PC

ノート PC

第10世代

第10世代intel Core i7

intel Core i7

最大 8最大 12 MBデスクトップ PC

ノート PC

第10世代intel Core i5

intel Core i5

最大 6最大 12 MBデスクトップ PC

ノート PC

現行の第9世代CPU、そして第10世代のCPUの違いを表にまとめました。

各モデルの詳しい性能はCPU性能比較表を参考ください。

Core i5・i7・i9の違いは「コア数、キャッシュサイズによる性能の違い」です。

ゲーミングPCにおいては、ゲーム内の反応速度や描写速度に違いが現れますし、グラボの動作にも影響します。

Ryzen(AMD)のCPUはコスパ重視の方におすすめ

2019年発売の第3世代以降、シングルスレッド性能が飛躍的にアップしました。

AMD製CPUのRyzenはもともとコスパが良いCPUとして有名でしたが、いかんせんマルチスレッド性能は高いものの、シングルスレッド性能が低かったため、ハイエンドゲーミングPC向けとしての選択肢にはならないCPUでした。

第3世代以降はシングルスレッド性能が高まり、ハイエンドゲーミングPC向けのCPUとしてもおすすめできる性能となっています。

AMD製CPUの飛躍的な性能アップにより、今後インテルとのCPUシェア競争が始まりそうですね。